会員、会友の皆様へ

 

会 長  盧 濤

総会が発足してはや1周年になります。この間、各理事、会員、会友及び関係者のご努力とご協力により、予定通り年間活動計画を完遂し、210数名の会員、会友を擁する規模ある組織に発展いたしました。同慶の至りです。皆様に心より感謝の意を表したいと思います。

この1年間で特筆すべきことは2つあります。まず、東日本大震災に際し、数多くの同胞と友人が力を合わせ、復興支援チャリティーイベントを行いました。それは、地球は1つ、世界は1つ、心も1つという気持ちを強くし、共感的理解を深めることができたところに最大の意義があると考えられます。もう1つは、理事会及び常務理事会を開き、丁寧に議論を重ねた結果、一般社団法人を立ち上げ、領事業務代行が中国在大阪総領事館から認められたことです。近い将来、機が熟す時期に総会を法人化する方針も決まっています。

さて、総会創立大会において述べた当会の活動に関する3つの基本方針を改めて強調させていただきます。第一に、当会は年齢、地域、職業、階層の枠を超え、できる限り多くの同胞に本会に参加していただき、各方面における交流を促進し、文化、教育、スポーツなどの活動を積極的に実施してまいります。第二に、当会は偏狭な愛国主義や民族主義に反対し、グローバル化という時代の潮流にあわせ、人類文化の普遍性を重視し、できる限り日本やその他の国の友人たちを会友としてお迎えし、私たちの組織をよりいっそう発展させ、相互交流を行いながら、ともに発展していくことを促進いたします。第三に、当会は政治と宗教について中立的な立場を保持し、ひとつの団体として、いかなる組織、いかなる個人の政治活動や宗教活動にも加担しません。

アメリカ在住の恩師から、次のメッセージが寄せられています。「(中国には)今後は、経済的な影響力だけでなく、中国古来の哲学や文学など文化的な側面でも世界をリードしていただきたいと思っています。かつて、日本を始め、韓国やヴェトナムなど近隣諸国は中国から多くのことを学び、それぞれの形で昇華してきましたが、今後は世界がそのような素晴らしい経験を経ることを期待し、東洋と西洋がともに経済的にも精神的にもバランスのとれた発展を遂げることを祈っています。」海外にいる中国人としては、中国文化が復興、復帰し、世界の平和と発展に貢献することを喜ぶだけでなく、自らそれに参加する自覚を持たなければならないとわたしは理解しています。

来年は中日国交回復40周年を迎えるたいへん意義

深い節目の年になります。さまざまな交流活動を通して真の中日友好を実現し、そして我が総会がますます発展するよう祈念して挨拶といたします。