2010年1月ごろ、元広島大学中国人留学生学友会の張紅岩会長とアネット株式会社の馬信健社長が広島大学の盧濤教授と面会し、広島県華僑華人の組織を作るべきではないかとの議論を行った。早速、他の華僑華人組織の歴史と関連資料についての調査を開始した。2月ごろ、広島を訪問された大阪総領事館の関係者が、張紅岩会長、馬信健社長、盧濤教授及び他の10数名の華僑華人と面会し、華僑華人組織の創立に支持の意見を寄せた。しかし、呼掛け人が地域や業種の代表性に欠けることに鑑み、3月末に予定された広島県華僑華人総会創立大会の挙行を見送った。
5月ごろ、(株)中栄の村瀬施栄社長と馬正衍部長が盧濤教授と面会し、広島県華僑華人総会の立ち上げについて話し合った。そして、6月6日と8月8日に正式に創立準備委員会を立ち上げ、最初の呼掛け人(20数名)の名簿を確認した。その後の準備委員会会議を経て、理事、常務理事、会長の候補者が選出され、会則(草案)と創立大会の日程が決められた。この間、東京、岡山の華僑華人組織の代表者と大阪総領事館の関係者が広島を訪問して、準備委員会会議に同席し、総会創立に関する文献資料と助言を寄せた。また、村瀬施栄社長と馬正衍部長が京都、大阪にある他の華僑華人組織を訪ね、関係の会議に出席したりして、総会創立のために精力的に活動した。
10月初めごろの会議で、準備不足と組織構成員の変動により、10月10日に予定された広島県華僑華人総会創立大会の挙行が見送られたが、創立大会の開催を12月12日にすることでほぼ意見が一致した。
その後、数回に及ぶ準備委員会会議を開き、慎重に審議した結果、12月12日の創立大会の日程に加え、大会当日に審議する予定の創立経緯の報告書(この説明)、総会会則(案)、組織図(案)及び2011年度活動計画(案)がまとめられた。
ここ10カ月ほどの準備期間中、50数名の呼掛け人に加え、多数の同胞から建設的な意見が寄せられ、数多くの日本友人または地方自治体、団体から支持と理解を得られた。皆さまからの多大な応援に対して、衷心より感謝の意を表したい。